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とある時代のとある場所で、

誰にも知られることなく今、一匹のサルがむっくりとおきあがった。

サルはしばらくボーっとして、まわりを見わたしました。

四方を海にかこまれていることから、 ここが小さな小さな島であることがわかりました。

さらにまわりを見わたすと、 ヤシの木や南国っぽい花々、 こわれたラジオと動物のホネやツノ、 どこかの国から流れついたであろうビンやカン。
反対側のビーチには折れたサーフボードが流れついていました、あるのは、これだけ。

波の音と、たったこれだけ。

サルは途方に暮れ、またボーっとしています。
どれほどのあいだ、暮れなずんでいたのか、 あっという間に夜になり、小さな島には 波の音と、虫も声、月のひかり、星のかがやきが加わりました。
月明りのなかサルは、おちていた木の枝や葉っぱをひろい集め、火をおこしました。

(サルは、目を覚ます前の記憶は無いのだが、いとも簡単に火をおこせた事から以前に、なにかしらの特殊な訓練をうけていたか、南国風の島といえども夜の冷え込みによる生命の危機を感じたサルの防衛本能からとっさに火をおこせたのか、そのへんは定かではない)

サルはゆらゆらと、ゆらめく炎を見つめています。

時折、 パキっ  パチっ  と枝や葉っぱが燃える音が、静寂の中にこだましました。

雲は無く、月の明かりがこれでもかと、ひとりぼっちのサルの姿を浮き上がらせています。

島は、何かがおこりそうな気配で満ちていました。

サルは、神妙な顔つきでじっと、火のみを見つめ続けます。

そして何もおきずに、夜が明けようとした頃、
サルは、 決心します。

「あと何日かゆっくりしたら、この島をでよう」

その時、遠く水平線の彼方で船の影が見えたような気がしたのです。

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ここからはじまる・・・・・